2008年06月29日

映画の失敗学

いやぁ、映画って本当に素晴らしいもんですね!
--水野晴郎「金曜ロードショー」--

映画は難儀な商売である。なにせ莫大な出演料と撮影費を払い、編集やら封切のタイミングやらで何ヶ月も寝かせたあとようやく収入が入り始めるビジネスモデルだ。しかも製作資金は配給会社が捻出するんじゃなくて映画単位で集めるなんて、まるで大航海時代の商船隊の派遣と同じ形態だ。初日舞台挨拶で映画の宣伝せずに自分語りしたタレントが干されるわけである・・・閑話休題

んで、その中には失敗作ってのもあるわけで、中には「撮影自体終了しませんでした」ってのもある。左の映画「ロスト・イン・ラ・マンチャ」は豪華キャスト・スタッフで贈る映画が撮影中に何度も襲い掛かるトラブルにより沈没していく様子の実写ドキュメンタリーだ。

詳しく書くとつまらないので何が起こるかは秘密だが、漫画でも起きないような事態が次々に発生する。それでも見学に来る出資者には順調ぶりをアピールし、主演のジョニー・デップが活躍するシーンを公開撮影するのだが・・・

まぁ、ぶっちゃけると「DVD特典で付ける予定のメイキング画像しか残っておりません」状態なのだが、本編を見ないで見るメイキングってのも新鮮でいいよね。自分が現場にいるみたいで。それにしてもコレを売り物にするって事は「一銭でも回収して返せ」状態なんでしょうねぇ。

そんなわけで映画ビジネスのウラを知るには面白い作品です。

そういや映画というとこれを思い出すな。

「涼宮ハルヒの憂鬱」の第1話(正確には0話扱いだっけ?)が主人公達が撮影したという設定の作中作が丸ごと1話分になっている。

映画部でもなんでもない素人の高校生達がホームビデオで撮影しているので「ピントが合わない」「ぶれる」「逆光でよく見えない」「動いている人物にカメラがついていけない」等などのあらゆる失敗がアニメで表現されているのだ。

ちなみに作中作の主題歌もひどい(笑)。収録シーン無いからあれも「神の手」で完成した箇所だと思うんだけどなぁ。「みくるちゃんならこんなモンでしょ」って適当にされちゃったんだろか。



最後は映画をテーマにしたゲームでも。

「ポピュラス」等を作ったピーター・モリニューの作品「The MOVIES」。箱庭風の映画スタジオで流行に沿った映画を作り、スターを育て、ハリウッドナンバーワンのスタジオを目指す経営シム。

難易度の設定とか画像の綺麗さとかはさすがと言える良経営ゲーなのだが、ウリの筈のオリジナル映画を作る機能は用意されている場面が少なく、思い通りのストーリーを作るのが大変だったりする。

そんなわけで「シムズ系」を意識したつくりだったのだが興行的には良くなかったらしく、制作スタジオはマイクロソフトに吸収合併されてしまいました・・・

いやぁ、映画ビジネスって本当に難しいですね・・・
posted by たわらった at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(漫画・ゲーム・映画も) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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