2010年03月23日

湯〜とぴあ

世界に名だたるローマ人のくせにこんな物を作る
技術もないのかとバカにしているのだな!?
--ルシウス「テルマエ・ロマエ」--

いやぁ、結構前に買ってレビューしようと思いながらもそのまんまにしていたら、いつの間にやらマンガ大賞を受賞したようで。やっぱりこういう変化球が脚光浴びるのはいいね。そんなわけで自分なりに書評してみる。

題名は訳すと「ローマ式浴場」。優雅に余暇を劇場や浴場で過ごす古代ローマの建築士ルシウスがひょんな事からもう一つの風呂大好き文明である現代日本にタイムスリップする能力を身に付けてしまい、現代日本での体験を元に古代ローマで斬新な風呂を作るというもの。銭湯の体験から新しい公衆浴場を作るのを皮切りに、露天風呂、家風呂、湯治と様々な風呂スタイルが古代ローマに再現される。

昔ポンペイに行ったことあるけど、古代ローマの町が原寸大で(ほとんど土台だけだけど)残ってて凄かった。パン屋から売春宿まで様々な商店があって、道にも横断歩道があって(車輪を避けるように歩道の高さで石が並んでる。車輪の幅が規格化されているがゆえの技術)今の街と変わらない。以降のヨーロッパ人が何かにつけてローマ文明に憧れるのがわかる。

んで、公衆浴場も都市インフラの一つなんだけど、当時のローマ市民の労働は午前で終わっちゃって、午後は演劇を見たり公衆浴場でスポーツをしたり談話したりして過ごしたとの事。今流行りのワークシェアリングとかベーシックインカムが実現された世界がこんな感じでしょうか。そういえば稲作やってた弥生人より。狩猟採集生活の縄文人のほうが労働時間も短くて栄養状態も良かったとか・・・人間の幸せってなんだろね。あぁ閑話休題!

そういうことで風呂を楽しむという共通文化で現代日本と古代ローマを比較する面白くてちょっとタメになるマンガということで年齢の高い人やマンガを読みつけて無い人にもお奨めの一冊です。

ルシウス、離婚されちゃうんだよなぁ。そうなると次の巻ではやはり吉原とかに・・・!いや、あれはトルコ文化だよな(問題発言)。

ところで、エンターブレインの奥村編集長って個性ある作品を世に出すのが上手いなぁ。というわけで機会があれば並べて書評しようかな。ネムとかシャーリーとか・・・
posted by たわらった at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(漫画・ゲーム・映画も) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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