2014年11月27日

Wotリプレイをショートショート風に(前編)

情無用ファイア!
--エルンスト・フォン・バウアー「黒騎士物語」--

最近World of Tanksにハマっております。マッチングがさくさく終わるので手軽に参戦できていいね。
ということで駄文を書く練習を兼ねてリプレイでも。

ウーヴェ戦車長の戦車はツンドラ地帯の隘路を進んでいた。我が軍の侵攻速度は想定より早く、既に隘路を抜けたY字路に偵察戦車と、重戦車一両が達し接敵を開始したとの報告が通信機から流れてきた。

「敵が少なすぎる、それとも突出しすぎているのか?」
ウーヴェは呟いた。もし運よく敵の主力を回避できているのであれば、すかさず戦線を押し上げねばならない。もう一方の戦線に向かった戦友たちは地獄を見ているであろうから…

この隘路を担当しているのは合計5台。先行して接敵を開始した偵察戦車、重戦車が各1、それを追いかけるウーヴェの搭乗する重戦車とそれに前後して戦線に向かう中戦車が2両いる。

Y字路を見通す地点まで到達。道の左右に岩が張り出しているのでその手前側に陣取り状況を確認する。同行していたT-28中戦車は前方の岩陰に隠れ同様に戦闘準備に入る。Y字路の先は入り組んでいて見通せない。恐らく先行した偵察戦車と重戦車はそれぞれ右と左に分かれて進んだ筈だ。

「こちらT1、敵重戦車1輌撃破するも被害甚大。合流する」
先行ていた重戦車は1対1で砲撃を行ったらしい。ウーヴェは本能的に危険を感じた。基本的に単独行動はありえない。彼は他の敵に捕捉されている可能性が高い。続いて偵察戦車より切迫した通信が入る。
「複数の敵戦車発見。重戦車を含…」
通信が途切れた。偵察戦車のいた側は前の岩場から身を乗り出せば先が見通せそうだ。

前方のT-28中戦車が岩陰から飛び出して発砲を開始する。もちろん後ろで構えていたウーヴェも加勢しなければならない。
「前進、前方の岩場からY字路の右に向けて徹甲弾射撃用意」

ガラガラガラッ!
商店のシャッターを勢いよく下ろしたような金属音が響き渡る。岩陰から射撃していたT-28が反撃を受け履帯が外れたのだ。

「クソッ、T-28に並ぶまで前進して射撃。囮になるぞ、覚悟しろ」
ウーヴェの搭乗する戦車はドイツ製VK36.01(H)試作戦車である。試作段階でより重装甲の戦車が必要であることが判明し量産に至らなかった戦車であるために装甲は満足とは言えないが、今のところ脅威となる重火力を持つ敵は発見されていない。急な重戦車の出現に慌てたのか、こちらに向けて撃ってきた弾は大きく逸れていくのが見えた。T-28はなんとか元の岩陰に戻れたようだ。こちらも一旦引き下がり、全員で見えた敵を確認しあう。

「2輌見えた。1輌はドイツの試作重戦車、こちらより小さい奴だ」
「今撃った手前の岩陰に1輌隠れていたようです」
「T1が撃破されました。撃った敵は不明」
今確認した限りでは距離を詰められないよう、T-28のいる地点から撃って隠れてを繰り返すのがベストなのだが…

「次弾も徹甲弾。さっきの射撃位置まで前進」
ウーヴェは指示を出した。

あー結構長くなるな。今日はここまで、続きは次回(の予定)。
posted by たわらった at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | WoT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック